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「端午の節供」の室礼 ~2020年~

昨日のブログのとおり、祖母の供養のため枕団子ならぬ枕柏餅をつくりました。

 

◆よもぎ柏餅
http://www.caguya.co.jp/kurashi/28498.html

 

実際に広島の祖母にも届けにいきましたが、こちら聴福庵でも「かぐや姫の間」の床の間や、

 

 

 

食堂に飾っている祖母が描いた絵の前にもお供えを。

 

 

室礼とは、一年の節目や人生の節目に「季節を盛る」「言葉を盛る」「心を盛る」ことを言い、行事とは行うことであり、先人の霊を招き、客人を招き、感謝の心を供すること。その時々の季節にあわせて野菜や果物、花などを盛って、もてなしを形にし、心を込めて表します。

 

・・・と、室礼のお稽古の先生も仰ってましたが、

 

今回まさに感謝の心から供養として行う、柏餅づくりや室礼、直会の時間はとても穏やかで、今まで自分が行ってた室礼との感覚の違いを感じました。

 

また先生は、ご主人を御巣鷹山の飛行機事故で失い、思いもよらない突然の死を受け止めきれず、ただただぼんやりと日々を過ごしていく中で、それまで何も感じないでいたお彼岸やお盆という風習になぐさめられ、亡くなった人はもう二度と戻ってこないのに、季節は必ずまた巡ってくるというすごさに気付いて室礼の道に入ったそうですが、

 

先生が行事や室礼を通してなぐさめられたという気持ちが、少しだけ分かったような気がします。

 

室礼も人生も奥深いものですが、それこそどんな体験もお稽古の気持ちで、丁寧に味わい学んで、大事な日本人の心がつまった日本文化、家庭内文化を伝承できたらと思います。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子