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音のある風景

今年はセミの鳴き声がなかなか聞こえてこない・・・と、SNSなどでも不安の声が広がっているようですね。

 

我が家では木が多いこともあってか、先週あたりからセミの鳴き声をチラホラと耳にするかんじですが、

 

 

心配なので、セミが鳴かない理由を調べてみたところ、異常高温と雨不足による影響があるのだといいます。

 

土の中にいる幼虫が地面から出てくるタイミングは、土の温度や湿度に大きく左右され、今年のように梅雨が短くて土が十分に湿らないと、セミが地上に出てくるタイミングがずれてしまうのだとか。

 

その他、記録的な高温が続くことで、セミの生態自体に影響を与えている可能性があったり、近年は都市化によりセミの生息場所が減っていることもあったりと、複数の要因が重なっているようです。

 

また、暑さに強いイメージがあるセミですが、実は活動に適した気温には限度があるそうで、種類にもよるものの、30〜33℃程度がピークで、35℃を超えると動きが鈍くなり鳴くのをやめてしまうこともあって、暑すぎるのはセミにとっても危険なことなんですね。

 

夏の風物詩とも言えるセミの鳴き声。

 

特に子どもの頃に体験した「ミーンミーン」と響くあの音が、記憶と強く結びついている方も多いのではないでしょうか。

 

そんなあたりまえと思われていた「音のある風景」が静まり返ってしまうというのは、やはり寂しさや不安を感じるものですし、そうした音の記憶は、私たちの感情や記憶にも深く関わっていて、自然の音風景は人々の感性や情緒を育てる上でも重要な要素だと感じます。

 

そしてセミの鳴き声だけでなく、夕立の音や風鈴の音など、日本の四季の情景を形作る「音」が失われていくことは、心の豊かさにも影響を与える気がしています。

 

セミが鳴かないことに対して、「何かおかしい」「ちょっと怖い」などと、気候変動や環境劣化といった「見えない危機」のサインのように受け取っている方も多くいるように、人間は本能的に、自然の微妙な変化を感じ取るセンサーを持っているのかもしれず・・・

 

こうした小さな違和感の積み重ねが、やがて大きな変化に気づくきっかけにもなるでしょうから、次の世代にも「音のある風景」を残していけるよう、そんな小さな違和感や変化にも敏感になりながら、日々の暮らしの中で自然との繋がりを取り戻す努力を続けていきたいものです。

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子