今朝「最近、息子が蛍を見てはまっているので、近いうちにもっと田舎に足を運んでたくさん見にいけたら思う。」や「昨日、蛍を見に行ったらもうたくさんの蛍がいた」など蛍の話を耳にしましたが、
気付けば、昨日から七十二候では「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」に入り、梅雨を迎え水辺の湿った草陰から、「蛍」が幻想的な光を放ちながら飛び始める頃ということで…まさにですね。^^
本来蛍は、土の中でかえり羽化して枯草の下から出てくるということですが、「腐草」という言葉が入っているのは、古くは蛍には「朽ち草」「腐草」「草化」といった別名があったそうで、昔の人は枯れた草がそのまま蛍に変化して川辺を照らしてくれていると思っていたようです。
そして先週、なんと「和樂(わら)」の家の前でも蛍を目にしました!
こちらに移住してから、家付近で見たことはなかったので、一瞬目を疑いましたが、そこには確かに蛍の光が。
きれいな水と漆黒の闇がなければ生きていけないと言われる繊細な蛍ですから、まさか家の前で見られて感動でした。
ちなみに蛍は一年近くを幼虫として過ごし、成虫として生きられる期間はわずか1、2週間。仲間を呼び合う蛍の光は、次世代をつなぐための大事な行為で、幼虫のときは肉食ですが、成虫になると水しか飲まないそうです。
幼虫たちは、土がやわらかくなる雨の日に水から上がってきて土にもぐりこみ、数週間、穴の中で蛹の期間を過ごして、ちょうど梅雨の始め頃に羽化しますが、この時に土が乾いて固くなっていると出てこられなくなってしまうこともあるということで、梅雨の雨は蛍の生存にとっても大事な条件なんですね。
近頃は雨続きでジメジメしてますが、そんな蛍を思うと雨の受け止め方も変わってくるかんじがします。
土から出てきた蛍はしばらく草の上で休んでから、仲間を求めて飛び立つといいますから、あの蛍も無事に仲間に出会えてますように。^^
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子