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危機に備える

先日、ある園長先生とのお電話の中で、「新型コロナウイルスによって、園内の先生たちがコミュニケーションを大事に協力しながら、危機管理対策を行っている」という話が印象的でした。

 

例えばマスクひとつをとっても

 

「保育室では子どもたちに話しかける時はとろう」

「園庭で子どもたちを見守りながらつけているのは苦しいので、外では外そう」

「職員同士の一円対話ではつけよう」

「保護者と話す時はつけよう。保護者にも送迎の際のマスク着用を呼びかけよう」

 

などと・・・

 

園長やリーダーが対策、対応を決めて職員がそれに従うというスタイルではなく、現場の先生たちが自ら、園で大事にしているものからしっかりと職員同士で考え話し合って対策をとられていったそうです。

 

コロナは未知の感染症ということもあり、その対策については何が正しいかを追求すると非常に難しい中で、「周りがこうだから」「以前そうだったから」ではなく、こうして「自分たちにとって、本当に大事なものは何か」から考えること、話し合うことがとても大事なことなのだと学ばせて頂きました。また、そのように丁寧に対策をしているからこそ、保護者の方々も「ここまでしてくれていたら感染者が出ても仕方ないね」と寛容な言葉が出るほどの信頼関係も築けているそうです。

 

そしてもう一つ大事なことは「一度決めたことだから」と何も考えずにそれに従うのではなく、いつも目の前の事象に対して、皆で大事にしている軸からひとりひとりが「どうあることがよいか」を考え続け、対話をし続け、改善し続けていくことなのだと感じました。

 

コロナに限らず、身に迫る危険は沢山あるものですが、対策をとらずにただただこわいものとして捉えず、私たちもしっかりと向き合って対話をして危機に備えていきたいと思います。

 

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子