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木の葉時雨

今日から二十四節気では「小雪(しょうせつ)」に入ります。

 

北国から雪の便りが届く頃ですが、まだ本格的な冬の訪れではなく、雪といってもさほど多くないことから、小雪といわれたそうです。

 

また、ちょうどこの晩秋から初冬にかけて断続的に降る雨を時雨(しぐれ)と呼び、語源を調べてみると、いくつかの説があるようで・・・

 

一般的なのは、時雨は「過ぐる」から出た語で、通り雨の意味があるという説です。他には「しばし暗し」から転じたとする説も。雨が少しのあいだでも降ると、しばし暗くなることを考えると、この説にもなんとなく納得するものがあります。

 

そして、小雪の頃を思わせる言葉に「木の葉時雨」(このはしぐれ)という、木の葉が散るのを時雨に例えた言葉があることを知りました。

 

「木の葉時雨」が示すように、小雪は落ち葉の時季でもあります。ちょうど和楽の庭の銀杏の黄色い葉も今日は雨と共に空から舞い散っていて、ちょっと切ない気持ちに。

 

 

 

それにしても、むかしの日本人は、他にも「蝉時雨」や「虫時雨」と言ったように、時雨の風情や音を様々なものに例えたりして、その言葉も心もどこか美しさを感じます。

 

先人の方々が、自然と親しみ、潤いのある暮らしを送っていたように、自分自身も心のゆとり大事にしながら、季節の歩みを味わい楽しんでいけたらと思います。

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子