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自家受粉

昨日、社内に飾っていた小麦に、白い花が咲いているのを発見!

 

 

そんな小麦の花ですが、あまり馴染みがないこともありちょっと調べてみると・・・

 

小麦の花はふつうの花のような花びらやがくはなく、花の中におしべとめしべがあり、花が開くと自家受粉が行われ、それが済むと閉じてしまうそうです。

 

他の多くの植物は、他家受粉といって虫や風が花粉を運んだり、他の種と混ざることで多様性を維持し広がっていきますが、この麦やお米というのは自家受粉なので、逆に他の花(花粉)が混ざらないように純度を守っているわけで・・・

 

これは、私のあくまで想像ですが、

 

その土地土地の風土で育った自分たちの種を守るために、他を混ざらないようにしようとする・・・それは、自分たちの種だけで混ざるということではなく、更に風土と一体になりそこに根付こうとする戦略ではないかと思うのです。

 

そう考えたら、それぞれの土地に色々な種類のお米もできてますが、1万年以上続き今までその種が残っているのも、そこに根付く麦やお米の性質があったからかもしれません。

 

そして、自分たちが生息しやすい環境をみつけてずっとそこで根付いていくという生き方は、私たち農耕文化の生き方のようでもあり・・・

 

他の種は、F1や遺伝子組み換えで環境に適用するように人間都合で改良されますが、この麦やお米などがそうなりにくいのは、その生き方の違いもあるのかもしれません。

 

また、そんな麦やお米を見て、昔の先祖たちは自分たちの生き方も植物から学んでいたような気もしてきて・・・自分自身もそこからしっかり学んでいきたいと思うのです。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子