ちょうどGWで帰省中でもあったので、最終日の今日は実家のお掃除を行いました。
実は、母が亡くなってからもうすぐ5年。帰省の度に、遺品などもできる範囲で整理していたものの、
なかなかまとまった時間がとれぬまま、洋服などもほぼそのまま状態でずっと気になっていたのですが、いよいよタンスやクローゼットの中など、開かずの扉を続々と開けてみることにしました。
これまで何度か利用したことがある「古着deワクチン」を今回も使わせて頂くことに。
こちら、衣類を回収キットにつめて送ると、開発途上国の子どもにポリオワクチンを贈ることができるというものですが、あっという間に1袋がいっぱいになりました!
74歳まで生きていた母は、オシャレするのも好きでしたし、「もったいない」などと言って、色々捨てられるタイプでもなかったので、洋服も20代の頃から着ていたと思われるものもあり、なかなかたくさんの量が。
そんなわけで、とうてい今日だけでは終わらないため、残りの開かずの扉はまた今度開けてみることに。^^;
それにしても、洋服を1枚1枚手にしてチェックしたり、選別したり、たたみなおしたりする中で、
なんか自分好みの色づかいの洋服が多かったり、私が昔着ていた洋服も混ざっていたり、母にプレゼントした服が出てきたり、母が着ていた姿を思い出したり…
洋服を通して甦ってくる思い出や、自分の好みも母の影響を間違いなく受けてそうだなぁなどと、色々感じるものが。
母をなくしてすぐの時は心も不安定で、思い出の品に触れることでマイナス感情が引き出されるなど気持ちが乱れたりして、簡単に向き合えるわけもなく精神的にも負担がありましたが、
今日、洋服の整理をしてみると、たまに気持ちがキュッとなることはあったものの、おおむね安定した気持ちで整理を進めることもでき、5年の時がだいぶ心を癒してくれていたことにも気付きました。
そう考えると「早くスッキリしたい」気持ちや、「早く終わらせることがよい」などの価値観もなくはないですが、やみくもに頑張るのではなく、時には「先延ばし」も悪くないというか大事なことなのかも、と実感するものも。
年を重ねるほどに、死や病気、看護や介護などの話も身近になり、その度に、周りの目や世間の常識、責任感やらそれぞれの事情やら色々ひっかかり、気持ちが揺さぶられたり乱れたりということもなかなか避けられないものですが、
そんな時こそまずは「自分の心」にも注目&大切にしながら、できるだけ無理せずに気持ちや暮らしが落ち着いたタイミングを見直してみることも大事にしていきたいものです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子