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コミュニティの形

この数ヶ月、私の通うスポーツジムには、新しい大学生のアルバイトスタッフが増えました。

長い受験勉強を終え晴れて大学生となった彼らですが、待っていたのは入学しても大学構内にすら入れないという悲しい現実でした。

話をしたスタッフの大学では、授業はすべてリモートとなり、通常はグループで行われる研究課題も個々が教授にレポートを提出するだけという自己完結なのだそうです。

しかしそうは言ってもリモートならお互いの顔が見られるので友達もできたのでは?と聞いてみると、驚くことに教授以外の学生全員がビデオをOFFにしていて、モニターには名前しか表示されていないため誰の顔も知らないと言うのです。

せっかくビデオ機能がついているのになぜ?

その彼もやはりビデオはOFFにしていて、本人曰く「自分も顔を出したいし皆の顔も見たいけど、誰も顔出ししていないから恥ずかしくて出せない。」とのこと。

確かに人間の感情は多数派に流れやすいし、ひとりだけ他と違う行動で目立つのは勇気が要ります。

でもその一瞬の勇気で、これから先の大学生活を大きく変えることができるとしたら?

こんな風に自分が行動したり言ったりするのにちょっとした勇気が必要な時や、こんなこと聞きたら恥ずかしいかなと迷ったときには、私はこう考えるようにしています。

『自分がこう思ったり感じたりしているということは、他にも同じように思ったり感じたりしている人がきっといるはず』

そう思って行動してみると、案外簡単に解決したり、想像以上に賛同を得られたり、大抵の問題も解決策が見つかったりするのです。

万が一、恥をかくことになったとしても、自分の視点は独特なのかと己の新たな一面を発見したくらいに考えればいいのではないかとも思うのです。

あれこれ話しながら「次の授業では声がけしてみよう」と言ったそのスタッフのキラキラ輝いた笑顔に、彼ら世代がどんな新しいコミュニティの形を構築していくのだろうかと楽しみになりました。

ミッションパート

佐藤真樹