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毎日更新。カグヤの日々の取り組みをご紹介。

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太陽のように

ここ数日、お客様から

 

「ソフトのチェック(発達理解の記録)が進まない(中々職員がつけてくれない)」

 

というお悩みをお聴きしました。

 

何故、職員が発達理解のために時間を割けないのか。

その理由は様々かと思います。

 

どのように職員に発達を記録する時間を提供していますか?!

 

とお聞きすると、

 

「時間を見つけてやってね」

「ちゃんと空いた時間でやってね」

「監査が近づいてきたからやってね」

「何とかしてちゃんとやってね」

 

と端々に声を掛けていると仰います。

しかし、職員は中々チェックに時間を裂けないそうです。

 

その理由をお聴きしてみると、

 

「抜ける時間を作ることが出来ない」

「日々の出来事で精いっぱい」

「朝から晩までやることに追われている」

「仕事は少ない人はできるが、そうじゃない人はできない」

 

などなど。。。

 

確かに、園のスケジュールを見ると、

発達記録が出来るスケジュールはどこにも書かれていません。

 

「空いた時間でやるしかない」

 

そんな運営方法では当然優先順位は下がってしまいます。

 

すると、発達理解を十分に行わずに保育計画を立てたり、

計画と合わない子どもを「できていない」と評価したり。

 

弊害が生まれてくるそうです。

 

また、個々の発達理解をする優先順位が上がらない理由の一つに、

「どんな保育を目指しているのかが明確に伝わる機会が足りない」

ということもあるようです。

 

「指針がそうだから」「子どもにとって必要だというから」「仕事だから」

という理由だけでは心は燃えません。

 

「自分がやりたい保育だから」

ここが明確だからこそ、自燃し火が付くそうです。

 

今日、現場の先生方に

「いつから発達を見ていくことが重要だと心から思うようになったんです?」

とお聞きすると、

 

「もの数人で新宿せいがこども園を見に行って、皆で話して

やっぱりああいう保育をしていきたいよね!となったときからですね!」

 

とお聞きしました。

 

そして今、新しく入ってきた保育士の皆さんに

そう思える環境を用意できているだろうかと振り返ると、

そこは環境を用意できていないと仰られました。

 

組織が擁している習慣や環境がそのまま職員へと現れるというのは、

子どもたちに用意する環境が作用することと同じなのかもしれません。

 

私たちはつい、個々人へと責任や原因を追究したくなってしまいますが、

本来、人はみな発達するもの。

 

そう信じてみると、また見えるものは変わってくるのかもしれません。

 

 

ミマモリスト

眞田 海