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自然の中にある見守り

今年の夏季実践休暇も、例年通り妻の実家の新潟に皆で帰省していました。

 

里帰り出産で、産まれてから2ヶ月ほどそこで暮らしていた娘からしてみれば、新潟の地は文字通り「生まれ故郷」であり、心落ち着く大好きな場所のようで、毎年帰省するのを楽しみにしています。

 

私はというと、この夏の時期に妻の実家に帰ると、「あの柱に寄りかかって初めてミルクをあげたな」とか、「夜寝る時に潰してしまわないか心配したな」とか、(娘は8月生まれであるため)10年前の当時のことを思い出しては、娘の毎年の成長を実感する機会をいただいています。

 

 

そんな娘(初孫)の生まれるのを楽しみにしていたお義父さんは、娘の生まれる2ヶ月前に肺がんによって亡くなってしまったため、お義母さんにとっても娘の存在は特別なようで、お義父さんの亡くなった後の家を明るく照らし、希望を与えてくれた娘のことをとても大切に思ってくれています。

 

そして、お義父さんもまた『喜雲~』という戒名の通り、空からいつも娘の成長を喜びながら見守ってくれていることでしょう。

 

 

都会で生まれ育ってきた私からすると、この地を訪れるだけでも何か特別な感じがあり、稲が美しく実りつつある田園風景をはじめ山々や草花、そして山の奥地へ行けば苔むす岩々の間に小川が流れていたり、雄大な滝の姿があったりと、ここに居るだけで心身が元気になり活力を与えてもらえるように感じられるのですが、

 

それは、昔から人が亡くなることを「土に還る」と言うように、この豊かな自然を通してご先祖様からの見守りをいただいているからなのかもしれません。

 

お盆やお墓参りなどに限らず、自然の中にはいつも故人の思いが傍にあることを忘れないようにしたいと思います。

 

 

ビジョンリスナー
大河内 盛友