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祝う 偲ぶ

毎年、亡くなった父親の誕生日近辺には

家族で集まり、近況報告を兼ねて食事をしています。

 

しかし、

「現世が恨めしくてあの世から戻ってきてしまう、あの世に送り出せなくなる」

という理由から亡くなった人の誕生日は祝うものではないという考えも

古くから日本ではあるようです。

 

この世に残された人の役目は、

故人をあの世に安らかに送り出すことを

第一に考えたのが発端のようですね。

 

誕生日に仏壇におばあちゃんの好きなケーキをお供えしたら、

おじいちゃんに真っ赤な顔で怒られたんだけどなぜ?!

 

なんて、ネット上の知恵袋に質問が出ていたりもしましたが、

色々と調べてみると、この世に呼び戻してしまうからという考えから

来ているのかもしれません。

 

ケーキの例はどちらも大事だとは思いますが、

 

故人が安らかにあの世から見守ってくれるように

故人を偲ぶという考えを優先するのがまずは先決であって、

それを抜かすのではないぞという、先人からの教えなのかもしれません。

 

私が親としてこの世を去り、子どもたちがもし私の誕生日の度に

集まってくれるとしたら、どんな時、安心してあの世から見守っていられるか。

 

そう考えるとやはり、本人たちが今生きている幸せを実感してくれていること。

今を生きてくれていることのように思います。

 

もちろん、私のことも思い出して話してくれればより嬉しいですが、

私の誕生日に集まってくれるだけでも十分ですし、

幸せそうにお互いを思いやったり、助け合っていれば

それで十分のようにも思います。

 

そう思うと、この世に残された私たちがすべきことは、

故人を偲ぶことと、自分たちが今ある幸せをしっかりと噛みしめること。

 

そんな風に感じます。

 

今年もまた、もう少しするとまた家族があつまるタイミングですが、

改めて、その一日を大切に味わっていきたいと思います。

 

ミマモリスト

眞田 海