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お疲れ世代

こんにちは、女将です。

 

19歳の女子大生が「今の時代は疲れる」と嘆いています。

他の時代なんて知らんでしょうにと笑うのですが、本人は至って真剣です。

彼女曰く、メールにLINE、インスタにツイッター、「SNSの全部が面倒くさい」というのです。

 

「友人たちと出掛けて、その友人たちがインスタにアップしたら自分もアップしないといけないし、イイネもしなくちゃいけない。いちいち大変。」

「ならやらなきゃいいじゃない」と私たち大人は簡単に言います。でもそこには彼女たちなりの複雑な関係性があるようです。

例えば一緒に出掛けたメンバーがインスタやLINEに写真をアップしているのに自分だけしなかったとして、別のメンバーと出掛けた時の写真をたまたまアップしたとしましょう。そうすると、なんであの子たちと出掛けた写真はアップするのに私たちとのはアップしないわけ?となる。ましてや他のメンバーがイイネしたりコメントしているのに自分だけイイネしなかったり、イイネしてもコメントしなかったりしたら気まずいと言うのです。だからといってSNS自体をやめてしまったら話題にすらついていけなくなってしまう。聞くだけで疲れそうです。

結局、人間関係を円滑にするには多少面倒でもSNSでの関りをうまく維持し続けなければならない。いまはそういう時代のようです。

 

メール、Twitter、Facebookをすべて利用している人を対象に行なったアンケートでは、SNSを利用している人の42%が「孤独を感じる」と答えているそうです。そしてこのようなソーシャル疲れが世界中で蔓延してきているという人もいます。

近頃の若い人は気遣いができな過ぎるなんて言う人がいますが、普段の日常生活に気疲れして他のことになんて気遣いする余裕がないのかも知れませんね。

他人と簡単に繋がる一方で、互いの本心が見え難くなる。

一体、何のためのSNSなのでしょうね?

私たちが思っている以上に生き辛い時代を、彼らは歩いているのかも知れません。

 

本来、誰かと繋がるということ自体、奇跡のようなことだと思うのですが、それがかえって自分の鎧をより強固にしているのだとしたらとても残念だと感じます。

この先SNSの形態はさらに変化すると予想されています。

どんな形になるにしても、もっと心と心が繋がれるようなものになってほしいと思います。

 

 

ミッションパート

佐藤真樹