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目的を握っているから

今日は「保育環境セミナー」の2日目。

 

セミナー最後には、ギビングツリー代表の藤森先生の「Q&A」コーナーがありましたが、その中でのお話から、新宿せいが子ども園では行事もランチのセミバイキングもどれもこれも・・・先生たちが「何のためにやっているのか」と目的をしっかり握られている様子が伝わってきました。

 

 

例えば「生活発表会」では、小学校にいってできるようになるための基礎として、楽しんでいる姿を見せる事を大事にしているといいます。

 

それはつまり、小学校でできるようになるには、その前にまずはそれを楽しまないといけないので、園では、自分の声を味わったり、みんなのの声をきいたり、歌を歌うのが楽しいということを見せること・・・のようです。

 

そんな発表会の予行練習を見て、藤森先生が「なんか下手じゃない?」と先生に声をかけると、「予行演習の歌は、本番で歌う歌ではなくて、一番好きじゃなくて難しい歌だからです。練習は本番を盛り上がらせるためのもので、本番では一番好きで楽しい歌にするんです!」と言われたそうです。

 

これも「楽しんでいる姿を見せる」という目的がしっかり握られているからこその工夫だと感じます。

 

そういう意味では「何のため」がはっきりしていて、それを握っているからこそ、やることややり方は柔軟に本人が考えられるもので、工夫が生まれやすいものなのかもしれません。

 

ついつい、やることを決めたりやり方をマニュアル化したりという発想に陥りがちですが、目的に沿っていれば、やり方などは本来こだわる必要はないもので・・・

 

決まっていると自分で考えなくてもいいからある意味楽だったり、安定した結果を出せたりするものですが、それでは仕事はできてもどこか無難でおもしろさに欠けることも。

 

社内でも、いくつかの仕事をシャッフルしたり引き継いだりすることもありますが、目的をしっかりと握ることを優先して、創意工夫しておもしろがったりする仕事の醍醐味を忘れずにいたいものです。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子