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対話

ここ最近、7歳の息子が一人の人間としてとても面白い(興味深い)存在になっています。その理由は、就学前のような幼い頃の純粋無垢な表現の数々から気付かされるモノとはまた異なり、今の彼の視点・考動には理由・背景が必ずあり、それがまたとてもまっすぐなので知れば知るほど『…面白いなぁ。』と思わずには居られないのです。

 

先日は夕方時に、私が同じことを繰り返し言ったことが始まりでした。何度も言っているのにどうも伝わっていない…と苛々していた時のことです。「ねぇ何度も言っているけれど聴いている?」「聴いているよ。」「ちゃんと聞いているの?」「聴いているよ。」悪びれもなく、あっけらかんと返事をしてきたことにやや驚きましたが、続けて「真剣に聴いているのを10、聴いていないのを1としたら、いくつで聴いているの?」「5くらいかな。」「それ半分だよね。」「そうだよ。」あたかも当然のような返答をされたので、「それ、ちゃんと聞いていると言えないと思うのだけど。ちなみに10で聴く時はどんな時なの?」「10の時は楽しいことや面白いことの時だよ。何度も言われていることは面白くないから半分くらいの気持ちでしか聴けない。でもちゃんと聞こえているよ。」とのこと。腑に落ちないところもあったのですが『聞こえている。』のだから、私自身も頻繁に言い過ぎたのかもしれないと思う対話でした。

 

これからお互いに歳を重ね、今以上に自立が進むであろう今後が在っても、今回のような正直な気持ちで向き合うこと、相手の言葉に耳を傾けること。そして、いつまでも「だからか。」と知ること、それらに気付くことを楽しむことの出来る心を持ち続けたいと思います。

 

 

エールキーパー
秋山有紀子