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毎日更新。カグヤの日々の取り組みをご紹介。

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自然農から学ぶ

今日は藤崎農場さんへお邪魔し、
苗づくりのための「種まき」の一部を
見せて頂きました。

 

種を蒔いてからは田植えまでは一日も目が離せないと
藤崎さんはおっしゃいます。

 

それは、種を取り巻く環境が一日の中でも
刻一刻と変わり続けるからだそうです。

 

暖かい気温の中で放置すれば、伸びすぎてしまい、
軟弱なひょろひょろとした苗が出来、田植えをしたときに病気になりやすいそうです。
また、温度が高くなりすぎれば、死んでしまうこともあるそうです。

 

寒い気温の中で放置すれば、育ちません。

 

その時々の気温を見ては、ハウスを開けたり閉めたりと、
稲の心地よい温度になるように寄り添うそうです。

 

なんだか、乳児の頃の子どもとの寄り添いにとっても似ているように感じます。

 

手間がかからない時期になるまでは、とことん手間がかかる時期がある。
しかし、だからと言って「やってあげすぎ」にならないように、
必要な時には厳しく、必要な時に優しく寄り添うそうです。

 

そんな寄り添いの連続の日々があるからこそ、
田植え以降には、しっかりとした強い稲へと育ち、
見守る距離感を遠く保つことが出来たり、
人間がかかわるだけでなく、土や虫、菌などの微生物の助けを借りて、
育っていけるようになるのだと学びました。

 

さて、この「必要な寄り添い」。
稲の苗の場合は、苗を見て、天気を見て気温などで判断しますが、
子どもの場合は、子どもを見て、何を見て判断するのでしょうか。

 

きっとそれが、「発達」であり「個性」であり、「興味関心」であるのかもしれません。

 

さて、それでは今度は、自分自身には?!

 

そう問いかけたとき、
意外と自分自身のことが見えていないことや、
見えていても、寄り添う気持ちが持てなかったり。
寄り添おうと思っても、方法が見つからなかったり。

 

そんなことが多々あります。

 

自分では分からないことは、人に聴いたり、見てもらったり、
教えてもらって自分を理解し、挑戦していく。

 

そんな姿は子どもたちから学ぶ必要があるものであり、
そして、大人として残していきたい姿でもあるかもしれません。

 

人に頼れる強さ。人に感謝して生きる強さ。
人の言葉を素直に聴ける強さ。人を信じ、愛せる強さ。

 

人類が社会を形成してきたのは、人類の「強み」を活かし
その智慧を伝承していく為なのかもしれません。

 

 

ミマモリスト 眞田 海