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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

冬至の室礼 ~2021年~

今日は冬至ですね。

 

冬至は二十四節気の一つで、1年で最も夜が長く昼が短い日。太陽の力が一番弱まった日(「陰」の極み)で、この日を境に再び力が甦って(「陽」に変わる)冬至を境に運も昇するとされました。

 

これは「一陽来復(いちようらいふく)」という考え方で、冬至に「ん」がつくものを食べると運(「ん」)気が上がるともいわれています。「ん」はいろはの最後に来ることから一陽来復の願いを込めて縁起がよいとされるそうです。

 

そんなわけで「和楽(わら)」の床の間でも冬至の室礼を。

 

 

盛り物は「なんきん、だいこん、あかだいこん、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん」の「ん」の付く7種を盛って「運盛り」に。

 

 

しかも、大根と赤大根は、和楽の畑でできた初物を盛り、なおさら縁起がよいかんじ!^^

 

 

 

また、小豆、唐辛子、奉書紙や結び紐は、古来より厄除けの力が宿ると信じられた赤色です。

 

その他に、子どもの頃から冬至の日には柚子湯に入っていた思い出から、柚子も一緒にお供えし邪気祓いと併せて「融通が利きますように」の願いを込めました。

 

更に、中国の天体思想では、冬至を暦の起点と考えられており、ねずみは子(ね)で、十二支の始まりも子(ね)、なので、ものごとの始まり、起点を表すということから、先日英彦山の守静坊の裏庭奥で見つけた「ねずみうり」も盛らせて頂きました。こちらは蔓ものでもあるため「繋がり」を表していたり、種の形が打ち出の小槌に似ていることから縁起がいいともされています。

 

◆山の恵み
https://www.caguya.co.jp/kurashi/39414.html
 

今年も1年健やかに過ごせたことへの感謝と、皆様と共にたくさんの運と健康を味方につけて新たな年を迎えられるよう祈りをこめて・・・^^

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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