自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/11/17

天然肥料

週末に小麦の種蒔きをしましたが、
その場所は、今年収穫した小麦と同じところです。

そして実際、その場所では、
6月に小麦を収穫してから、今回の種まきの間、
大豆を育てていました。

・・・といっても、手入れを怠ったせいか、栄養不足のためか、
大豆には房ができたものの、実はなりませんでした。

ただ、大豆は「マメ科植物」ということで、
根で、窒素化合物を生産する「根粒菌」と共生しているため、

今回、残念ながら実はならず、
枝豆として食べる夢も叶いませんでしたが、

実際には「土壌を肥やす」という、
大きなはたらきをしてくれているようです。

また、できるだけ自然環境に近い状態を求め、
「自然の山野は耕されていない 」ということから、
今回は、基本的に土を耕さずにやってみることにしました。

そこで、土も耕さず、
大豆も根から抜かないようにして、

根本3cm位から刈り取り、根をそのまま残し、

小麦の種まきをする場所を、準備しました。

大豆を蒔いたのも初めての取り組みで、経験も浅く、
実際に、土が肥えているのかどうか、まだよく分かりませんが、

化学肥料を足さずとも、
こうして生物によって、窒素循環がなされるというのは、
とても自然で魅力的だと感じます。

今後も継続しながら、
自然の力を信じて、確かめていけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子