ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/12/19

「位置づく」

今年の7月に聴福庵にて磨いた木枠が、 href=”http://www.caguya.co.jp/wp2/mimamolist/family/p7245/”>http://www.caguya.co.jp/wp2/mimamolist/family/p7245/

今日、大工さんの手でトイレの窓枠になりました。

私はこの木枠を作った訳でもなく、
木枠にはめられたガラスを作った訳でもありません。

ただ、磨かせて頂いただけなのですが、
磨いたときの体験が思い出されました。

100年経過した木枠は白く枯れてしまっていましたが、
磨いていくと艶が戻り、節が見え、みるみると生き返っていきました。

磨くという経験は、磨く対象そのものが持つ力や魅力を引き出すような
そんな体験を思い出しました。

その磨いた体験とその木枠がトイレの窓枠になると、
なんだか、不思議なのですが先日の園長先生から学んだ言葉とつながります。

「子どもは自分で作ったものが園に装飾されると
園にその子が位置づくんです。」

という言葉です。

私が作った訳ではないのですが、
磨かせて頂いたその木枠が、
トイレの窓枠になるという事だけで、
この家の一部に自分自身が位置づいたような
そんな幸福感を得ました。

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子どもたちがいつも、嬉しそうに保育園の帰りに
教えてくれていたのは、こんな気持ちの状態でだったのかもしれません。

人も空間も磨かれていくということ。

日頃の暮らしの中でも子どもたちから生まれる物事を、
しっかりと活かし、暮らしの一部にしていきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海