ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/06/14

「分けない」

先日の研修では、
誰でも困った時は助け合える地域にしていく為に、
地域で支え合う社会づくりを実践していらっしゃる
「実家の茶の間」に訪問させて頂きました。

準備の時間からお伺いさせて頂くと、
今日参加する方々が心地よく過ごせるためにと
テーブルの配置、座布団の配置、様々な事を参加者を想像し、
場づくりをされていました。

「初めて来られる方がみんなと打ち解けやすいように、
 みんなが見渡せる場所を」

「車いすの方が来たら、通りやすく過ごしやすい場所を」

「こだわりの強い人の為にお気に入りの座布団を」

そんな場づくりから始まり、実際に参加者の方がどんどんと来るのですが、、

驚いたことにスタッフと利用者の境がありません。
どなたがスタッフで、どなたが参加者なのかが分からないのです。

普通は、サービスを受ける側と、サービスをする側に分かれますが、
ここでは、出来る人、やりたい人がやれるように。
得意な人がやれるように。

と、無理になんでもスタッフがやってしまう事がありません。
お聞きすると、「それは遣れることを奪ってしまう事になるから」
と仰います。

スタッフの方々は参加者に寄り添い、一緒になって過ごしていました。
それは、家族や仲間のような関係で、
役割や立場で過ごすのではなく。

お互いの長所を活かしあい、
個性を尊重し合い、
皆が主体的に動ける場でした。

利用者とサービス提供者。
大人と子ども。
雇われている人と雇う人。
稼ぐ人と家を守る人。

なんでも分けてしまうから起きる弊害があります。

そもそも、分けずに一緒になって助け合うこと。

その視点があれば、皆が幸せになれる。
そう感じる一日となりました。

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ミマモリスト
眞田 海