ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/09/01

「参加と参画」

「参加」と「参画」の違いについて今日は初心会議の中で
当主から話を聴きました。

「参加」とは単に集まりに加わること。
つまり、すでに決まっていること(イベント)に加わること。

「参画」とは、事業や計画に加わること。
つまり、どうやるのかを考え、生み出すこと。

民主主義というのは、参画なしには成り立たないんだという事を学びました。
そして参画するということは、「責任感」が生まれるということ。

保育の中でも、大人が用意したものに参加させるものと、
子どもたちが参画したものとではまったく違った保育になってくると思います。

藤森先生のブログでは、「参画」について、こんな風に書かれていました。

「ミュンヘン市が、1997年に子どもの権利条約の採択を受けて、
市長はじめ、子どもに関するすべての行政職員、
ボランティアみんなで検討して取り組むことに決めた課題です。
そして、バイエルンという保育指針のような幼児教育が取り組む課題として、
この「参画」が書かれることになり、デモクラシーについて、考えていこうということにしたのです。
そして、この参画に取り組むようになった経緯としては、子どもにとって最も効果的な学びととは、
子どもに興味関心を持たせることにあり、そこには個人によっての個性があるために、
参画という考え方をすることになったと言います。

 参画の例としてあげられているのは、例えば、食事について、子どもは誰と、
どのくらい食べるのかを決める権利があるというようなこととか、どんな遊びをしたいか、
新しい遊具を買うときにも、子どもたちによる投票によって決めます。また、買い物に行くときなどは、
各グループから代表が選ばれ、彼らのよって提案されます。このような参画の内容については、
それぞれの園によって子どもと一緒に、また保護者とも一緒に決め、均一はないと言います。
そして、参画した結果何か問題が起きたとしたら、それはチャンスとして捉え、
子どもたちに解決する力を付けます。」

参画は、責任が伴って大変なものと思ってしまいがちですが、
子どもたちはむしろ、参加者でいるよりも参画したいのですね。

参画していくから育ち、人生を楽しめるのですね。

自分の人生の責任者は自分です。

自分の人生を「参加」の姿勢で過ごすのか。
それとも「参画」の姿勢で過ごすのか。

とても大切な姿勢を問われているように感じます。

ミマモリスト
眞田 海