自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/09/21

自然に合わせる

聴福庵にきて、4日目になります。

こちらで暮らしていると、
普段のペースとの違いに驚くことばかり。

例えば、お茶を飲もうと思っても、
炭をおこしてお湯を沸かしていれるので、
1時間ほどかかったり・・・

そんなのが待ちきれなくて、
他の用事をしていると、

お湯が沸いた頃には、
もう、お茶気分じゃなくなっていたり・・・^^;

なんだかタイミングが
合わないことに気付きます。

しかし、この「合わない」というのは、
いつも自分のペースに合わせようとしているから。

昔の人は、この聴福庵での暮らしのように、
そもそも「自分に合わさせよう」なんて考えはなく、
自分の方が、自然や周囲に合わせていたのかもしれません。

そして、それが地球上に住む生き物として、
本来の自然な姿のような気がします。

普段の便利な生活では、
大抵のことが思ったとおりにいくものですし、

時間がもったいないからと言って、
隙間時間をつかって、色々なことをして、

その間に沢山のことができたら、
なんだか充実したような気にさえなりますが、

むしろ、こうしてゆっくりお茶を入れ、
ゆったりと一息ついたりする暮らしは、

とても豊かな気がします。

お茶をいれる

簡単ではありませんが、
自然に合わせていく自分でありたいです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子