自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/09/13

神輿

週末、会社の仲間がお祭りに参加し、
法被を着て、神輿(みこし)を担いだ
・・・ということで、

週明けの昨日、参加できなかった私にも
その時の体験を、共有してくれました!

そもそも、お祭りに関することやものは、
知っているようで知らないことばかり。

これを機に、神輿について調べてみると・・・

神さまが神社からお出かけする時に乗る乗り物で、

お祭りの時には、神社から出て来られ、
自分の管轄地域の人々のもとへやってきて、

神輿に乗り、地域の災厄や穢(けが)れを吸収して清め、
終わればまた神社へお帰りになる・・・といいます。

そして本来、その神社の氏子によって担がれるものですが、
担ぎ手の不足や、町おこしなどの理由により
氏子以外の参加を認めるケースが
都市部を中心に増えているそうです。

今回まさに、そんな理由もあって、
氏子ではない会社の仲間も、
参加できたというわけです。

そんな神輿を担いだ今回の祭りでは、
見物客も少なかったようで、

時には、車が通れないことで
車中から「邪魔者扱い」のような視線を送る人や、

2階の窓から神輿を見下ろし、
写メを撮ったりする人もいたとか。

本来は、神様が乗っている神輿を
邪魔者扱いしたり、見下ろすなんて、
失礼な行為で、とんでもないことですが、

自分も含め、今の人は
祭りや神輿などの本来の意味など、
知らなすぎる人も多く、

そんな自分の行動の不自然さにさえ、
気づけないのが現状なのかもしれません。

そう思うと、祭りを伝承することは勿論大切ですが、

祭りを行うことそのものが目的にならないような
注意が必要だとも感じました。

本当に子どもに残したいものは、
娯楽性やイベント的なものではなく、

与えられているもの、
恵まれているものに感謝する心。

そんな感謝に満ちた生き方、大人の背中を、
子どもに見せていけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子