自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2015/10/18

古民家2

引き続き、古民家で感じたことですが・・・

古民家で過ごしてみると、
不思議と懐かしいような
居心地の良さを感じました。

こちらは、築137年の古民家が移築され、

もともと釘を一本もつかっていないので、
柱や梁など、取り外し組み立て、
そのままに再生されたということで・・・

かつて住んでいたご家族の思い出は勿論、
その後、私たちのような宿泊者の思い出も重なり、

そんな深いあたたかみを感じたのかもしれません

また、照明や家具、調度には
現代的な美的感覚が取り入れられ、
そこには「レトロモダン」な空間がありました。

今は「新しいものがよい」という価値観が先立ちますが、

ただ新しいものよりも、ただ古いものよりも、
古いものを活かして新しくした方が

思い出や経験もいっぱい詰まった上で新しいからか、
より価値が高く、豊かさを感じるような気がします。

「温故知新」や「復古創新」という言葉もありますが、

古いものを受け継がないことでもなく、
古いまま受け継ぐだけでもなく・・・

その都度、古いものを自分たちの時代に合わせて
新たにしていくことこそ、

どの時代に生まれた人にとっても共通する
それぞれ自分たちにできる
「未来に繋いでいく人の役割」なのではと感じました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子