自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/02/25

ひな祭りの室礼

3月3日はひな祭り。

現代のひな祭りは、華やかな印象がありますが
もともとは、人形に身体の穢れを移し、
海や川に流して厄祓いをした「流しびな」が、
ルーツと言われているそうです。

そこで、社内の室礼も、この「流しびな」をイメージしてみました。

ひなあられの川の上に、紅白の紙びなをのせ、
川の流れの中に蛤を、
そして川辺には美しい桃の花が咲いている様子をしつらえました。

桃の花や木には、邪気を祓い、百鬼を制する高貴な花とされ、
暗い冬を破って、明るい花を咲かせることからも、
嫁ぐ娘の華やいだ美しさに例えられていたようです。

3月3日が「桃の節句」と呼ばれるのにも、
単に、桃の開花時期に重なるというだけでなく、
そのような背景があるからでしょう。

私たちの穢れを一身に受けて消し去ってくれる「流しびな」。

皆が一年間無病息災で暮らせるように願いをこめて、
形にさせて頂きました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子