自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/10/25

土の魅力

かまどづくりの2日目だった昨日は、

炭や薪を投入する部分や
釜を入れる内側を整えたり、

かまどづくり9

水平器で確認しながら、

かまどづくり11

土を足したり削ったりして、
左右、前後のバランスなどを
調整をしていきました。

かまどづくり10

かまどづくり12

そしてお昼には、皆よりも一足先に、
聴福庵を去る時間がきてしまい、

少し寂しい気持ちになりつつも、
あとは左官さんや他の仲間に託すことに。

かまどづくり13

このかまどの基ができた後は、

実際にかまどご飯などを炊いたりと
火入れをして、土が乾いてから、

今度は割れないように
わらを配合した土を中塗りをし、

最後に漆喰で磨いて完成・・・となります。

それにしても、今回のかまどづくりを通して、
すっかり「土」に魅せられてしまった気がします。

そう考えると、
人の死に対して「土に還る」という表現がありますが、
逆を言えば、人は土から生まれたとも言え・・・

そんなもともとあった場所と繋がるからか、
今回飽きもせず、違和感もなく、
いくらでも土と触れ続けることができたのでしょうか。^^;

また、かまどの整形などうまくいかなくても
土を足したり、削ったりして、
何度でもやりなおすことができ・・・

「失敗してはいけない」ではなく、
「失敗してもまた何度でもやりなおせばいい」というのも、

土の魅力だと感じました。

そして、ちょうど今回のかまどづくりで、

投入口の丸づくりが難しかった時に、
そこにあった羽釜をつかって型取ったり、

土の魅力1

土の魅力2

養生テープをつかって、
丸みを整えたり・・・と、

土の魅力3

左官さんが
「あるものは何でもつかう」と仰ってましたが、

そんな風に
「あの道具がないとできない」ということではなく、

いわゆる道具ではなくても
あるものを使ってみたり試してみたりする柔軟性も、

こんな土の特性や魅力に通じるものを感じます。

土から感じる柔軟性や懐の大きさを
自分自身も大事にできたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子