今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2015/04/10

「自然がつくったお医者さん」

こんにちは。女将です。

ご来社されたお客様が
手作りの青トマトのピクルスを
お土産にお持ちくださいました。
スーパーで見ることのない青トマト。
以前、デパートで青トマトの漬け物を見かけ
そういう品種なのかと思っていたのですが、
実は熟する前のトマトなのだそうです。

トマトは夏に最盛期を迎えます。
ただ、秋になっても実はつけるのだそうで、
気温も下がり、天気が崩れ、
日照時間も短くなるこの時期のトマトは
実が赤くなり難いのだとか。
でも赤くないトマトは売り物になりません。
そのため、生産者が自宅で消費したり、
食べきれないものは収穫せず
そのまま放置してしまうそうです。

最近は青トマトを使ったレシピも
ネットなどで公開されるようになり、
そうした青トマトを、ネットで販売する
農家さんも増えてきたようですね。

食べ物には旬というものがあり、
季節ごとの食材には、
その時期に合わせた効能があります。
夏野菜は暑さで火照った身体を冷やす効果、
冬野菜は逆に身体を温める効果、
春野菜の苦味には、冬の間に溜め込んだ
毒素を浄化する作用があり、
秋野菜には、冬に向けて丈夫な身体を作る
栄養が豊富に含まれています。
季節ごと旬のものを食するということが
どれほど大切なことか分かります。

そう考えると、きっと青いままのトマトにも
この時期に必要な何かがあるのでは?
と考えたくなります。
残念ながら、まだその効能は
研究段階のようですが・・・

気候を敏感に感じ、
その時々に必要な成分を作り出す。
野菜はまるでお医者さんのようです。

青トマトのピクルスを食べながら、
そんな野菜たちを、
毎日、美味しくいただける幸せを
今日も噛み締めておりました。

ミッションパート
佐藤真樹