自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2015/10/24

先日、仲間のクルーに
カスピ海ヨーグルトをおすそ分けしたところ、
(『菌が広がる』
 http://www.caguya.co.jp/wp2/farmblog/other/p5039/)

数日後に「お返しにどうぞ」と、
ちょうどクルーのおばあちゃん家でとったという
栗を頂きました!

思いがけない物々交換に、
昔はよくありそうな風景だなと思いつつ、

そんな仲間の温かな気持ちが嬉しくもあり・・・

「栗ご飯」をつくってみることに♪

栗の下ごしらえは初めてでしたが、
「大変だよ~」と聞いていたので、

その日は、残業せずに早く帰って、
いざ下ごしらえにとりかかります。

皮が少し柔らかくなってむきやすくなるということで、
前の日から水につけておき、

栗1

その栗の皮をむいていくと・・・

「ひゃー!」

ビックリ!芋虫が続々と出てきました!!

栗2

自分で下ごしらえをしたのは初めてですが、
やってみないと、現実は分からないものです。

野生の栗は農薬で消毒とかしていないから
中に芋虫がいたのでしょうか・・・。

こんな風に、虫が出てくるというのは、
スーパーで購入した野菜などでは、
ほとんどありえないシーンですが、

本来は、こうして虫も一緒に暮らしているのが
自然だったのでしょう。

結局ほぼ虫にやられていて、
残念ながら、栗ご飯は頂けませんでしたが、

農薬はイヤ・・・と言いつつ、
虫もイヤ・・・と言っている自分の矛盾も思い知らされ、

結局、こうした消費者の声によって、
生産者も農薬を使わざるを得ない・・・
という社会になっているのであれば、

やっぱり、自分自身の価値観や生き方が
社会をつくっているからこそ、

そこから目をそむけてはいけないと感じました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子