ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/11/29

「季節」

太陽暦・太陰暦の事を一から勉強しています。

月の満ち欠けは新月から満月まで29.5日。
一月を29日と30日で交互に制定し、12か月を過ごしていくと、
月の一年間は29.5日に12か月を掛けると354日。

太陽の一年間は365日。

一年で太陽と月には11日の誤差が生まれます。

その11日の誤差は3年経つと33日の誤差になり、
3年に一度、潤月という形でひと月(30日)が増えたそうです。

それでも、3日の誤差が残る為、19年に7回の潤月を入れることで
調整を行っていたそうです。

潤月は中気(正節を除いた12の節気)の含まれない月に入り、
季節感を調整したと書かれています。

調べれば調べるほどに、、1年が12か月ではない?!と不思議な気持ちになります。

そして、太陽の暦である24節気・72候を調べていくと、

二十四節気は、太陰暦を使用していた時代に、季節を現すための工夫として考え出されたものであり
一年を二十四に等分し、その区切りと区切られた期間に季節の名前を付けたものとあります。
今は丁度「小雪」にあたる季節のようです。

七十二候は二十四節気の各節気をさらに3つの候に細分し、
季節の移ろいを気象や動植物の成長・行動などに託して表したものとあります。

先ほどの「小雪」も三つの季節に分けられて、

初候 虹蔵不見(にじかくれてみえず) 虹を見かけなくなる
次候 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう) 北風が木の葉を払い除ける
末候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ) 橘の実が黄色くなり始める

このようになっています。

丁度今の時期は「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」時期。

こうやって、季節の状態がそのまま暦となっていることに
日本に住むものとしての大切な感性がそこにあるように感じます。

もちろん、明治時代に改訂されてから現代までに
随分と季節感は変わってきてしまったところはありますが、
それでも、昨日読んだ「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」
という言葉。

昨晩、街を歩いているとその言葉の通りの現象が起きると、
あぁ、本当だ、小雪なんだなぁと、
季節を歩んでいる気持ちが生まれ、
この大地と一緒に生きている気持ちが生まれてきました。

昔の人々は、今のように数字の時間軸で生きてたわけではなく、
月の満ち欠けや季節の移ろいの中で生きていたわけですから、
そこには沢山の生活の知恵が含まれてるのかもしれません。

自然と寄り添う力と豊かさを
子どもたちと一緒に味わっていけたらと思います。

ミマモリスト
眞田 海