ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/08/07

「土用干し」

今日は仕込んだ梅の土用干しを行いました。

P8070129_R

土用干しは、梅の皮を柔らかくし、
殺菌し、100年でも長期保存がきくようにと
梅を変化させていきます。

P8070130_R

古くは平安時代、村上天皇が病を梅干しで治したという逸話が残るほど、
日本人にとっては馴染みの深い梅干。

原材料も塩と梅。そして必要とあらば紫蘇。

それだけのシンプルなもの。
作り方もシンプルです。

しかし、このシンプルな作り方に行きつくまでに
どれだけの先人の方々の実践と失敗、発見の繰り返しだったのだろうかと
思うと、今はただ、感謝の気持ちと、それを受け継いでいく使命感を感じます。

これから三日三晩、ひっくり返し続けながら
梅が干されていくのを見守りますが、
年々と、梅を愛おしく感じるのは、
ただの梅ではなく、梅に込められた先人の智慧を見ているように感じます。

この智慧を、子どもたちに遺していく事が、
父や母、ご先祖様へのご恩返しのようにも感じます。

まだまだ、下手な造り手ですが、
毎年毎年、精進していきたいと思います。

P8070132_R

ミマモリスト

眞田 海