ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/10/15

「種の寿命」

今朝、我が家で飼っていたグッピーが死にました。
生まれてから、一年半ほど生きたでしょうか。

2匹の雄雌のペアで飼っていましたが、
先月子ども達と採ってきたエビやどじょう、タニシなどを
水槽に入れて数週間後に、一匹が亡くなってしまい、
独りぼっちになってしまいました。

水質を確認しても、以前とは特に変化はなく、
寿命であったのか、生命が多様化し、環境が変わったからかもしれません。

そして先日、新たにワンペアのグッピーを購入し、
水槽に放ち、一昨日に子どもを産みました。

数日の事なので、購入時に子どもを宿っていたのだとは思いますが、
生まれてから2日後に、前からいた1匹のグッピーが死んだのです。

ずっと親しんでいたグッピー達が短い間になくなってしまうと
悲しいものですが、社長から今日、教えて頂いたことがありました。

「個体の寿命が短い種の方が、種そのものの寿命は永い」

と言う事です。

グッピーの個体の寿命は1~2年ほどと言われています。
と言う事は、1~2年の間隔で次の世代の命が生まれ続けるという事です。

親の代で感じた水質などの環境に対しての課題や自分達の弱点を
次の世代に少しでも適合できるようにと産み続け、
どんどんと種自体を変化させていくことができます。

だからこそ、地球の変化にも対応や変化が速い為、
種自体の寿命も長くなるという事を聞いたときに
あることを感じました。

一つは、次の世代が生まれ、役割を終えたと思って死んだのかもしれないという事。

もう一つは、人間という種についてです。

人間と言う種を考えたとき、この地球の変化、社会の変化に対応するには
どうしていけばいいのかと言う事です。

それこそ、子どもの世代、私の世代、親の世代、祖母の世代、と
世代は何世代も同時に生きていますが、人間という種として考えたとき、
大切なのは次の世代が新しい社会や地球に対応できるようなモデルを子ども達に示すことだと感じます。

子を産み、子孫を残すことが大事なのではなく、
その子孫の育ちや感性を邪魔することなく、
自分自身が精いっぱいに自分の命を燃やし、今の時代を全うすること。
それが、子ども達にとってのロールモデルにもなり、
また、子ども達の育ちを邪魔しないことにもつながるのだと感じます。

自然界の種を見てみると、どの種もそのように、
精いっぱいに生きています。

子ども達の命や、環境にかかわるような悪い見本を見せようとする
生き物を見たことがありません。

私自身も自然から学び、
子ども達が憧れる生き方を大切にしていきたいと思います。

ミマモリスト

眞田 海