ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/06/17

「直す智慧」

今日、福岡県の八女にある福島地区を
見学させて頂きました。

古民家を再生させ、街並みを残していく活動をされている中島さんに
ご案内頂き、沢山の古民家や街並みを見学させて頂きました。

中でも印象的だったのは、
その再生や修復の仕方です。

当時の形や今の形をこれから先にも残していく時に、
例えば錆びないステンレスのようなもので残していった方が
手入れも楽だし、残しやすいですが、、
中島さんは、

「その時代に使っていたもの、本物で残していかなければ、
そこに物語は生まれないんです」

と仰います。

たとえば、錆びないものではなく、
当時のものを使えば、そこにはメンテナンス「直す」
という事が生じます。
そこを一つ取るだけでも、物語が生まれ、
「直す智慧」が受け継がれていきます。

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しかし、形だけを残したら、その直す智慧も生まれません。

子どもたちで言えば、
喧嘩をしない子どもに育てたいのか
喧嘩をしても仲直りが出来る子どもを育てたいのか

それと同じことのように思います。

直す智慧は生きる力なのかもしれません。
壊れないようにと生きるよりも、
壊れたら直せる智慧を身に着けて行きたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海