ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/04/28

「じぶんたちが」

今日は滋賀のお客様とお電話にてやり取りをさせて頂きました。

ICT化の補助金が下りることとなり、
連盟の推薦という事で皆が導入するからということで
補助金額100万円ぴったりになる、あるシステムを導入したそうです。

しかし、実際に導入してみると
園児管理から保育書類に至るまで様々な分野を制覇したという事が
システムの売りだったそうですが、結局は登降園がメインで、
保育分野に関してはお粗末なもの。
システム会社も保育には疎く、今後の指針改定に関してどころか、
現状の指針にも準拠していない状況が目に見え、
まわりの園さんも困っているようでした。

お電話口のお客様は、そのシステムを導入する前から
保育分野はカグヤさんと決めていたため、
当初から園児管理とミマモリングソフトの両立を決めていたため、
大きな問題にはなりませんでした。

お客様のように、「保育の質を高めるため」にミマモリングを選び、
「園児管理業務処理を代行するため」にICT化のソフトを導入するという風に
何のために導入するのかが明確な園さんは問題が起きませんが、
「ICTの補助金でICT化のソフトを導入すること」が目的となると
導入後に問題が出てくるようです。

来年度の指針が求める質の高さから
保育書類を考えていく事がまずは大切なことのように思います。

乳児期の手厚い保育とは。
非認知能力とは。
アクティブラーニングとは。
10の姿とは。

深めていくほどに、
「見守る保育」の本質が社会に求められている感覚を得ますが、
それは同時に、子どもたちに向けた「質」だけでなく
私たち大人同士の関係性の「質」にもつながってくるからこそ、
自分たちの働き方から振り返り、学び、改善していきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海