ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/06/29

「お蔭様」

先日、お伺いさせて頂いた園さんで、
異年齢についてまた教えて頂く機会がありました。
異年齢にすると何が変わったのかと言う事を
お話しくださったのですが、

ひとつは、
小学校にいっても、年上の子とも年下の子とも仲が良いという事でした。

その理由は、大抵の子どもが同じ小学校に入学することもあり、
今までの年齢別だと、同じ学年の子ども達でしか遊ばず、
お友だちも同じ学年の子ども達でしたが、異年齢にすることによって、
3歳の子は4・5歳児と仲良くなり、卒園する時には、
自分より下の3歳4歳の子どもたちと仲良くなっているからです。

ということで、異年齢で保育園を過ごすと、
小学校に入ったとたんに、2・3年生にもお友だちがいて、
小学3年生になると、1年生から5年生まで、
ほとんどが友達ということになってしまうという事です。

とてもすごいことですね。
そしてそれは、親も同じだそうです。

年齢別の時は親も同じ年齢の親同士の集団が多かったようで、
年齢を超えた親同士の協力や助け合いもとても少なかったと言います。

しかし、異年齢になると、親も年齢を越えて関わります。
入園したばかりの保護者に、ベテラン保護者が助けるという
自然な姿が子どもたちと同じように、生まれるそうです。

年齢別から異年齢にするだけで、お友だちが5倍に。
助けられる機会、助ける機会が自然と生まれるということ。

「お蔭ですごく園の運営が良くなったんです。
本当に、子どものお蔭様、保護者のお蔭様、先生のお蔭様なんです。」

と仰る先生の言葉には、
そもそもの子どもたちの育つ力や、保護者、先生方を信じる強い心を
感じます。

ミマモリスト
眞田 海