ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/05/15

「見学から教えて頂いたこと」

先日、和歌山の園さんが新園舎を建てるにあたって
「園庭もゾーンやコーナーとして「発達」を保障できる環境づくりにしたい。」
というご希望と、
「今までの園庭が平らな運動場ということでイメージが出来ない」
という悩みをお聞きし、
活用できるようにするにはどういう環境があるのかという事を
見守る保育の実践園で園庭の環境づくりにも力を入れている園へ
一緒に見学へ行くこととなりました。

昨日訪問させて頂くと、先生より園紹介ということで
園の理念、以前の保育、いま大事にしたい保育、
やってみての子ども達の様子、保護者の疑問への返答など
保護者の方へご説明している内容と同じ資料でご説明を頂きました。

見守ることの大切さと楽しさ、感動を
自らの実践と理念からお話しいただく姿に
私たちは聴き入り、感動し、思わず涙が出てしまうような
そんな感覚になりました。

保護者目線で聴いても、この園に出会えたことが有難いと感じるのではないでしょうか。

園見学に移ると、園庭の様々なゾーン、室内の様々なゾーンで
子ども達が自ら遊びを選択し、子ども達のつながりの中で発展していく姿をみました。
1歳から5歳までの子ども達がそれぞれの発達にあった場所で、発達にあった関係性で
遊びや喧嘩、仲裁、話し合いと様々な関わりと子どもたち同士で行っていく姿を見て、
和歌山の園長先生も

「こんなに子ども達が自分たちで助け合えたり、選べたりするんだったら
出来る限り、子ども達の邪魔をしたくない。本当にそう思います。
めっちゃ子ども達の目が輝いているし遊び込んでいますもん。」
と仰り、副園長先生は
「子ども達同士での遊び方が本当に上手、一人遊びの数が少ない。
うちだったらもっと一人で遊んでばっかりだったり、先生がやらせたりとなってしまう。」
と仰っていました。

室内の見学を終え、最後は子ども達と一緒にセミバイキングの列に並び、
3・4・5歳の子ども達と一緒に食事をさせて頂きました。

子ども達がこういう風に並ぶんだよ、この順番でこれを取ってね!
こういう風にお盆を置くと危ないよ!と、勝手が分からない私に対して
ちゃーんと教えてくれます。
おかわりの仕方、ご飯の量、何から何まで子ども達が聴いてくれます。
この関わりが、何よりも子ども達と自然に仲良くなっていける有難いことでした。

子ども達は、先生と子どもを分けていないで一緒に過ごしているんですね。

どこに座るかも子ども達と話し合い、ご飯もおいしく頂きました。

途中、お水をこぼした子を見た時も、
近くの子どもに「どうしようか?」と聴くと
「○○ちゃんは自分で雑巾とってきて拭けるからぜーんぜん大丈夫だよ!」と
焦らず。その子の事を信じていることを実感します。

途中、3歳の小さい子がこぼした時は雑巾のところまで一緒に行ってあげたり、、と
子ども達は本当に子ども達の事を良く知っていて、良く寄り添っていて、
そして、信じあっているんだなと言う事を感じます。

それは、毎日を正直に本気で生きているという証のように感じました。

ミマモリスト
眞田 海