ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/08/07

「手元の灯り」

お客様から今日も、
「うちは保育が進んでいないんです」

と声を頂きました。

園見学をしてみると、去年と今とは全然別物のように
園者の使い方も子どもたちの様子も、
先生たちの様子も変わっているのですが、
先生たちは変わっていない、進んでいないとおっしゃいます。

そんな気持ち、私自身も同じかどうかは分かりませんが、
感じることが多々あります。

自分の中では感覚としては

太陽を目指して走っては

「太陽までの距離が縮まらない」

と感じる気持ちに似ているのですが、

遠い目標ばかりを見すぎていて、
走っている風景や走ってきた距離、
それによって磨かれた自分のことは
太陽との距離を見ている自分からすると
変化と感じられないわけです。

そしてまた、せっかく目標が近づいてきても、
その時には新たに問題意識も磨かれ、
目標設定も高くなってしまっていたりします。

今ある変化や事実を見つめることって
とても難しいですよね。

だけれども、一緒になって一円対話で振り返ったり、
見つめてみると、その変化にも自然と気づけるものですね。

今日も先生方が子どもたちの変化、職員さんたちの変化を
去年と比べて見つけ出した際には、

「あ、意外と進んでましたね」

と胸をなでおろしていらっしゃいました。

振り返りや対話も、一人ではなかなか気づきづらい部分はあります。

自分のことを自分で照らすことは難しいですが、
誰かの灯りは自分のことが良く照らされていることに気づきます。

誰かの灯りを感じられるためにも、
素直に謙虚に人の声を傾聴できる人間になっていきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海