ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2016/10/19

「一緒にやるという事」

カグヤ社内を振り返っていくと、
営業部や管理部など、それぞれに「分業制」という形で
分けられていた昔の事を思い出しました。

また、一つの営業部の中でも、
それぞれ一人ひとりが「担当制」ということで、
一人ひとりにそれぞれに与えられた数字や
目標に対する責任を持っていく働き方が合ったことを思い出します。

日々、仕事は忙しいわけですから、情報共有は基本的には書類でした。
日報。月刊スケジュール、出張計画や報告、売り上げ計画に対する進捗、改善。
様々な事を書類として書いていく事でも精いっぱい。
だからこそ、周りの仲間が書いた書類を読むこともままならず、
結局のところ、話し合う時間など取れず、
仲間との連携やコミュニ―ケーションが取れず、
ましてや営業部を越えた動きについては、何の事だろうという位の状態で、
とても非効率な状態が続いていました。

これは、保育園にお伺いするとお聞きすることと同じように感じます。

「書類に追われて自分自身の振り返りをする時間がとれない」
「みんなで集まって振り返ったり、話し合って改善する時間が取れない。」
「改善したいと思う事やしてほしいと思う事はあるけれど、気軽に話せる場がない。」
「園全体がどの方向に向かっているのかが漠然としている。」

そんな状態になると、不安を解消する為でしょうか。
とにかく自分の与えられたものだけは間違わないようにと、
どんどんと視野が狭くなっていった自分のことを思い出します。

どんなに自分が忙しくて困っていても、
仲間に助けてと伝えることも難しかったり、、、

忙しそうにしているクルーがいても、
自分も忙しいからと、手伝う事をためらったり。。

「分業されている」という事が印籠のように
「理由」として使われ始めてしまいました。

今のカグヤを見ると、
分業されていたものがどんどんと垣根がなくなってきています。

外に出る人、中にいる人も分かれず、
昔書類に費やしていたあの時間が嘘みたいなように、
今はそのほとんどを打ち合わせや対話に使っています。

これはだれだれさんの仕事、これはだれだれさんの仕事という風に分けるのではなく、
どんな仕事も、そこにいる人で、一緒になって自分事として参画していく。

そうやって「分けないで一緒にやる」と決めたからこそ、話し合いが必要ですし、
書類を減らせるのだと実感しました。

会話は書類のように読み返す必要がありません。
タイムラグもありません。人が増えれば知恵も爆発的に増えます。
何よりも、会話すること自体が楽しく、働くことが楽しくなります。

改めて、分けないことの大切さを実感しています。

それは仕事だけでなく、家庭でも同じです。

家の事を分業していては、同じことが起こるからこそ、
どれも自分事としていき、分ける自分自身と決別していきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海