ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2015/05/02

「助長」

クルーで実践している「クルーブログ」を
読んでいると、仲間から多くの事を学ばせてもらっています。

毎日の働きの中での気づきから学び、
その文書そのものからにじみ出る人間性から学び、
そして、それを私自身も真似させて頂いています。

最近のクルーのブログから学ばせてもらい、
真似しようとしていることは、、、

「良く見せようとせず、偏らず、あるがままをかくこと」

という事です。簡単なようで難しいんですね 笑

気が付くと、
自分を良く見せたかったり 笑
その出来事を良く見せたかったり。。。

なぜそういう心が生まれるのだろう。
自分自身と会話をしてみると、「助長」という言葉が浮かびました。

助長という言葉を調べると(goo辞書より)

1 力を添えて、ある物事の成長や発展を助けること。
また、ある傾向をより著しくさせること。「国際交流を―する」「不安を―する」

2 《苗を早く生長させようと思った宋の人が苗を引き抜いて枯らしてしまったという
「孟子」公孫丑上の故事から》
不必要な力添えをして、かえって害すること。

とあります。
日本では一般的には1のようにプラスにもマイナスにも見えるように使われていますが、
この語源である中国では2のようにマイナスの意味で使われています。

この語源となった孟子の話があります。
ゆったりとした精神(浩然の気)を養うには心の成長にしたがって
育てていくべきだとして、このような話を弟子にしました。

宋の国の人で、苗がなかなか成長しないのを憂えて引っぱった者がいた。
作業を終えて、男は疲れ果てて家に帰ってきて、家の人に言った。
「いやー、今日は疲れた!苗を引っぱって長く伸びるのを助けてやった」
息子が仰天して田に走っていった。
苗を見たら、案の定ぜんぶ枯れていた。

という事です。

苗が成長する環境づくりや寄り添いをしたのではなく、
直接的に引っ張って伸ばしたら枯れてしまったという事です。

これを見たとき、子どもの事を思うと
子ども自身が自ら成長する環境づくりをすることや
子どもの発達に寄り添う事の大切さを改めて感じます。

もし助長をすると、見た目上は出来るようになったりしたからと言っても
それは「技術や知識」が付いただけで「意欲や心」が育ったわけではない
という事なのかもしれません。
もしくは「意欲や心」は枯れてしまうのかもしれません。

そして話は戻りますが、、、、
ブログを書くという事も無理をせず、
心の成長に合わせてあるがままに書き続けて行ければと思います。
ミマモリスト
眞田 海