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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

大寒 ~2023年~

明日は「大寒(だいかん)」。ついに二十四節気の24番目、最後の節気です。

 

寒の時期には、寒い時期ならではの食文化がみられます。

 

手が切れるほど冷たい「寒の水」は、清らかで霊力もあると考えられており、寒の水でついた餅を「寒餅」といいます。寒の水は、厳しい寒さで雑菌も繁殖しにくいためか長期間腐らないとされ、汲み置きをして薬や料理に使う家もあったそうです。

 

そして、「寒仕込み」の酒、醤油、味噌は、寒の水で雑菌も繁殖しにくいうえ、発酵もゆっくり進むので、味に深みが出ると珍重されるようになりました。

 

その他にも「寒卵」「寒しじみ」「寒のり」などがあり、寒の時期のものは上質で栄養価も高いといわれています。特に大寒に産まれた卵を「大寒卵」と呼び尊ぶようになり、改めて、寒さは日本文化には必須なのだと感じるものがあります。

 

大寒は1年で最も寒い頃にあたり、それこそ週明けには強烈寒波が訪れ、地域によっては大雪予報が出ていたり、また雪が降らなかったとしても、かなり厳しい寒さになる見込みのようですから、

 

「寒い冬こそできることを」と、寒さを利用した食品作りの智恵と恩恵をありがたくいただきつつ、自然のリズムに身体を合わせ、寒さの中に秘められた「大寒」の力を見直し、もうすぐ来る春に備えたいですね。

 

 

かぐやかコーディネーター

宮前 奈々子


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