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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

夏季実践休暇 ~2021年~

夏季実践休暇もあっという間に終わってしまった気がしますが、今年はちょうどお盆期間と重なる4日間のお休みで、友人に会うようなこともなかったので、まさにお盆行事がメインとなる実践休暇となりました。

 

 

 

思えば大人になるまで過ごした実家には、仏壇も神棚もありませんでしたし、父方が神道、母方は浄土真宗ということもあってか、家で何か特別にお盆行事を行った記憶もなく、自分自身も気にもしない程でした。

 

そんな私でしたが、カグヤで8年前に単なる「夏休み」から、テーマを設けて過ごす「夏季実践休暇」へと変わり、

 

◆「らしさ」の追求
https://www.caguya.co.jp/crewblog/miyamae/p665

 

そのタイミングで「何か実践しないとなぁ~」などとやや焦りつつアンテナをはっていたら、偶然「室礼」と出逢い行事の奥深さに魅かれ、毎月の室礼を繰り返して今に至る・・・という経緯があります。今思えば、本当にありがたいきっかけを頂きました。^^

 

◆室礼
https://www.caguya.co.jp/crewblog/miyamae/p729

 

また、そんな初めての夏季実践休暇で「ルーツを探る」をテーマにしてから、毎年同じテーマで実践休暇を過ごしているような気がしますが、

 

◆繋がりの中の自分
https://www.caguya.co.jp/crewblog/miyamae/p776

 

そんなテーマを走らせながら、室礼の出逢いとお盆のタイミングと、母や祖母の死の経験も重なってか、年々何か特別な実践をすること以上に、お盆行事に重きをおいて実践していくことを大事にしたいと思うようになってきた気がします。そんな変化に気付けたのも、年に一度の「夏季実践休暇」により実践と振り返りの機会を頂いているおかげですね。

 

また、これまで仏教行事というイメージを強く抱いていたお盆でしたが、今回調べてみると、日本のお盆の文化は、中国から由来した仏教と、日本独自の神様をまつる文化である神道の二つが融合してできた独自の文化ということが改めて分かり、

 

「先祖の魂を迎える」「先祖をまつる」という意味で共通し、現在も行なわれている迎え火・送り火はもともとは神道がもとになってはじまったものという情報も。

 

真実は謎ですが、どちらにしてもご先祖様に感謝するということに、宗教の違いはなく、 日本における神道や仏教という宗教は、長い年月をかけて、土着の信仰や風習とおおらかに交じり合った、日本独自の文化であることは、他の行事を見ても感じるものがあります。

 

私たちは、仏教だから神社への初詣には行かないとか、神道だから先祖供養をしないという考えではなく、「盆正月」というくらい、宗教ごとに別け隔てなく、生活の中で自然に様々なことに対して感謝することを、文化として昇華させてますが、これはまさに日本独自の宗教観のようにも感じるからこそ、これからも暮らしを通して大事にできたらと思います。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子


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