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行事

日本古来の行事から学ぶ

年中行事や室礼、祭りを通して、日本古来の信仰心を取り戻したり、季節の巡りに寄り添った暮らしを味わい自然に感謝しながら、本来の行事のあり方を見直しています。

暮らし

五色のそうめん

今日は七夕ということで・・・

 

ここ数日の記録的な豪雨により亡くなられた方々のご冥福と、被災地に少しでも早く穏やかな日が戻ってくることを祈りながら、室礼でお供えしていた魔除けの意味もある「五色のそうめん」をいただきました。

 

 

このそうめん、実は千年も前から七夕の行事食だそうで、この「五色」の色付きそうめんが食べられるようになったのは、江戸時代の頃からと言われています。

 

そもそもそうめんは中国から伝わった「索餅(さくべい)」と言う小麦粉を練ったお菓子がルーツと言われてますが、色付きのそうめんを食べるようになった理由も古代中国から伝わる「五行説」にちなんで、粋な江戸っ子が七夕に特別なそうめんとしてこぞって食べていたとか。

 

この五行説、世の中すべての物は「木・火・土・金・水」の5つの要素で成り立っているという自然哲学の思想で、その五行を「木=青、火=赤、土=黄、金=白、水=黒」と5色で表したものが「五色」であり魔除けを意味しています。

(ちなみに、こいのぼりの吹き流しもこちらの五色です。)

 

そもそも、七夕は五節供のひとつで「笹の節供」とも呼ばれていますが、この「節供」は、季節の変わり目にあたってお祝いをする節日に、邪気払いとしてその季節の植物を用い、それで作った食べ物をお供えしていたそうで・・・

 

今は、漢字表記も「節句」が多いですが、古くは「節供」の表記がほとんどだったことからも、そのようなもともとの意味を教えてくれているように感じます。

 

今回の大雨被害を見ても、自然はとても人間の力でどうにかできるものではないことを痛感しますから、自然と共生する意味でも、人間の力を超えた神様の力をお借りする意味でも、先人たちが大事にしてきたように七夕含め、旬のものを食べ邪気を祓ったり無病息災を願ったりする風習や行事の中に「供える」行いや心も大事にしていきたいものです。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子