自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/05/25

待つ文化

本日、室礼のお稽古に行ってきました。

ちょうど先日、
千葉や福岡で田植えを行いましたが、
五月は田植えの季節ということで・・・

今回の室礼のテーマは「水口祭り」です。

水口祭り室礼1

水口祭り室礼2

あまり馴染みがありませんが、
瑞々しい稲穂を育てる田の神を祭る行事。

「苗がよく根付き、今年も豊作でありますように」と、
早乙女たちが水をはった田に入って苗を植え、
田の神に祈る習わし(予祝)があったようで・・・

水口祭りの水口とは、
苗代に稲の種をまいた日に
苗代田の水口(用水路の入り口)や畦で
祭りが行われていたことによるそうです。

それにしても、こうして祈り、
丹精込めながら育ちを見守り、収穫を待つ。

本来、日本は「待つ」文化なのでしょう。

現代に生きる私たちは、
いつのまにか、すぐに結果を求めるようになり、
ずいぶんと待てなくなってしまったような気がしますが、

待つ中にある豊かさを
じっくり味わっていきたいものです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子