自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/11/03

おとない

先日の室礼のお稽古で、
「おとない」という言葉が出てきました。

恥ずかしながら、
私は、初めて知ったのですが、

「おとない」とは、

音の響き、音から感じられる気配、訪れ
・・・なんて意味があるそうです。

昨日のブログでお伝えしたとおり、
今回の七五三の室礼では、

神楽鈴や、鈴に見立てたグレープフルーツを
盛りましたが、

鈴

そんな鈴の音は、
まさに、神様をお呼びするもの。

神様は、目に見えないけれど、
ささやかに小さきところに現れる・・・そうで、

それこそ、忙しかったり、
視野が狭くなっていては、
神様の訪れなんて、気付けないものですね・・・^^;

ちょうど先生が、
こんな話をしていました。

例えば、風がサワサワとふいた時。

「神様がいらっしゃった」
という人と、

「なんかいいかんじ」
という人、

「風なんて吹いてた?」
という人がいるとか。

耳をじっと傾けたり、
寄り添ったりしないと
真意はくみ取れない・・・

という先生のお言葉に、

自分自身の普段を見直すと、

見過ごしたり、気付けていないものが
沢山あるのだろうなぁと感じ・・・

なんだかもったいないことのように感じました。

日本では、古くから
「八百万の神(やおろずのかみ)」という、

日本人固有の世界観というか、
おおらかな信仰がありますが、

自分自身、心のゆとりを大事にして、

そんな「気配」を感じ、見守りを受け取れるよう、
直感力を磨いていきたいものです。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子