自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/04/16

ツバメ飛来

今日、近所のスーパーに行く途中で、
にぎやかな鳥の鳴き声が。

鳴き声の方に目を向けると、ツバメです!

ツバメ_170416

七十二候でも、4月前半には
「玄鳥(つばめ)至る」がありますが、
もうツバメの飛来シーズンが到来していたのですね。^^

ツバメは春を呼ぶ渡り鳥。

冬の間、暖かい東南アジアの島々で過ごしていたツバメが
海を渡って、日本にやってくるわけですが、

ツバメは、気温に関係なく、
日照時間の長さを感知して渡りを開始するため、
年によるずれが少ないといわれています。

オスが2、3日早く到着し、
先に古巣の無事を確認してメスを待っているそうで・・・

毎年迷わずに元の巣に戻るというのも
すごいものですね。

また、元の巣がある場合は1日か2日で素早く修復し、
すぐに産卵の準備に入れますが、

古巣がなくなったり、他のつがいに占有されていた場合には、
オスは巣があった場所の近くでメスの到着を待ち、
力を合わせて新たに作り直すことになるとか?!

そして、そんな巣作りに必要になるのが、
枯れ草と湿った土。

最近は、アスファルトの道路や
コンクリートで河川の護岸が固められ、

泥も枯れ草もなかなか集めにくくなっているため、
古巣を補修して使うケースが多いそうです。

更に、里地里山の減少や、
巣作りに適した軒下がある日本家屋の減少などにより
ツバメも減っているようで・・・

私たち人間の生活の変化が、
こうして、知らず知らずのうちに、
他の生き物の暮らしの邪魔や
命の存続を脅かしていることを痛感します。

他と共生を望むなら、やっぱり身近なところでも、
自分のことばかり考えず、
周りへのおもいやりや受け容れる心を
大事にしたいと感じます。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子