自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2013/10/25

人参

先日、福岡農園で収穫された、人参や枝豆、さつまいも等が、
宅急便で会社に届きました。

届いてすぐに、段ボールから出し、
湿気を取るために、新聞紙の上に広げていたのですが、

翌日になると、人参が早くもしなびており、
社内にいたクルーが、
それぞれの野菜を梱包し、冷凍・冷蔵保存を行いました。

人参は、葉が付いたままだったのですが、
どうやら、収穫後に葉を残すと、
葉からの蒸散作用によって根の水分が奪われ、
早くにしなびる結果となるそうです。

スーパーで購入する人参は、葉が切り落とされていることもあり、
人間からみれば、オレンジの部分が「人参」だと捉えがちですが、
人参からしてみれば、葉が付いている丸ごとで生きているわけで、

そんな繋がりが見えなくなっていた自分から、
部分で見ていると、全体像を見失い、
そもそもを見失いやすいと、感じました。

自分都合、人間都合の不自然な視点に、注意したいと思います。

環境コーディネーター
宮前 奈々子