自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2017/03/30

忙しさ

先日、お客様と「忙しさ」について
お話がありました。

「今は立ち止まって考える時間がない。

 とにかく「時間がない」というかんじで、
 こんなのどうかと思う。

 今はどんどん便利な時代になっているはずが、
 昔の方が忙しくなかったように感じる。」

・・・ということで、

これは、このお客様にかぎったことではなく、
私自身も共感するもので、

どこでも耳にするような
社会問題のように思えます。

確かに、昔よりも便利になっているのに、
なぜこんなに忙しいのかと考えてみると、

ひとつ思い浮かんだのが、
「思いどおりに」という気持ちが
忙しさと影響しているのでは?・・・ということ。

今は、昔に比べて
どんどんと便利になることによって、
思いどおりにいくことも増えて、

それがあたりまえだと
錯覚しているのかもしれません。

昔は、自然と身近に一緒に暮らしているため、
自然に合わせる必要があり、

思いどおりにいかない方があたりまえで、
今ほどに文句もなかったのでしょうが、

今は、便利になり、自然から離れた分、
昔の人よりも傲慢になってしまい、
忙しさが目立つようになったのかもしれません。

また「忙しい」は「心を亡くす」と言われ、
「心」という字が入っているように、

そもそも忙しいかどうかを議論したり、
仕事量を減らそうとする前に、

自分の初心を思い出してみるのも
大事なことのように感じます。

忙しさに負けそうになる時は、

「自分は、そもそもなぜ忙しさを
 ネガティブに捉えているのか?」と見直し、

初心を取り戻して、視野を広げ、
謙虚にそして主体的に取り組む姿勢を持つ中で、

本当に全部やる必要があるのか等、
優先順位から、整理していくことも
よいのかもしれません。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子