先日、香川県のある保育園に訪問したのですが、
訪問前に時間があったので、
丸亀城に行ってみることに。
すると、お城の門の前にいた、
あるおばあちゃんに呼び止められました。
近づいてみると、
沢山の絵手紙が納められたファイルを渡され・・・
「気に入ったものを1枚あげる。お金はいらないよ!」と。
驚きつつ、喜びつつ、
真剣に一枚を選び・・・
おばあちゃんに渡すと、サインと一緒に、
「〇年〇月〇日嫁入り」と書いてくれて、
更には
「それを入れるバックも選んで!」と・・・
手作りの持ち帰り用バックまで頂きました!
ちなみに私が頂いたものは、こちら。
そして気付けば、
「おばあちゃん、これちょうだい」
「本にサイン下さい」などと
周りに人が集まっていました!
なんと、おばあちゃんは、
本まで出版されていて、
「お城のおばあちゃん」と呼ばれるほど、
このあたりでは、有名人だったそうです。^^
◆お城のおばあちゃん
http://www.kadokawa.co.jp/product/321504000211/
後で、袋の中に入っていた資料を読んで、
知ったのですが・・・
このおばあちゃんには、
長年連れ添った夫が2002年に亡くなり、
毎日泣き暮らしていたそうです。
そして、翌年の春のある日、
気を紛らわせるために丸亀城に行ったところ、
満開の桜がとても綺麗で、
「これは夫からのプレゼントだ」と思い、
それからお城や草花のスケッチを始めることにし、
もう、14年になるそうです。
毎日、50枚の絵手紙を書き続けているそうですが、
それを、来た方に無料で配布しているといいます。
また、そんな絵手紙を「花嫁」として、
渡すおばあちゃん姿には、愛情を感じました。
それにしても、
「与える人に、人は集まる。」
というのは、自然なことだと感じます。
「自分に何ができるか」
「何を与えることができるか」
・・・と生きていると、
最愛の人を失ったとしても、
決して孤独になることはないのかもしれませんね。
おばあちゃんのように、
どんな状況でも与える生き方を、
大事にできたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子