普段から「聴く」ことを大事にしているものの、
これがなかなか難しく、
「一円対話」の時は、聴くことができても、
普段の働きの中で、
聴いているかどうかと振り返ると、
サッパリ・・・ということも。^^;
ちょうど最近、仲間に教えてもらったのですが、
この「聴く」という字には「許す」の意味があったり、
「聴くのは徳心で」という意味があったりするそうで・・・
ただ相手の話を聞いてればいいわけでもないため、
意識すればする程、深いものだと感じています。
例えば、自分と違う考えの相手に対して、
「それはちょっと違うのでは。」
「それより、こっちの方がよいのでは。」
などと、自分の考えを混ぜて聴くのではなく、
「そんな考えもあるんだ。すごいな。」
「自分には分からないけど、おもしろそう。」
などと、相手に寄り添い、敬う心で、
そのままに丸ごと受容していくようなかんじ。
また、自分が否定されたと思うような
受け入れがたい言葉に対しても、
対立したり、反論したりするのではなく、
ちょっと相手の立場に立ってみるだけで、
「きっと相手も大変なのかも」
「自分には分からない何かがあるのかも」
などと、波立つ感情がおさまったり、
おもいやりの心が芽生えたりして、
なんだか優しさや穏やかさを
取り戻したりするものです。
そして、そんな風に聴いてみると、
相手が素直になったり、本音が出てきたりして・・・
相手は、良くも悪くも
自分の「合わせ鏡」だったりしますので、
このように、自分の聴き方ひとつで、
変化があるというのは、不思議なようで、
自然なことだと思います。
ついつい、相手のことをとやかく言いたくなりますが、
変えられるのは、相手ではなく自分の方。
やっぱり、自分自身の聴く姿勢を、
見直していけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子