自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/11/17

道路が汚れる

昨日、かりんが届いた時に、

「果樹があるってうらやましいね~♪」
などと社内で話していると、

他のクルーが、

「うちの実家にも柿とかあったよ。

 でも、なかなかとるのが大変で、
 とりきれずそのままにしてると、

 柿が落ちて道路が汚れる。
 そこを通る車が汚れる。

 ・・・など苦情がきて、

 結局、父親が柿の木をきることになっちゃったけど」と。

「そんなクレームがくるんだ?!」と
思わず驚いてしまいましたが、

確かにそこで暮らしている方にとっては、
大きな問題なのかもしれません。

また、お年寄りしかいなかったりすると、
「実っても収穫するのが大変」というのも
よくきく話しで、仕方のない話なのでしょうが、

そもそも「道路が汚れる」というのは、
アスファルトにしたことも影響していて、

土があった頃は、結局落ちた柿も土に還るし、
今のように「汚れる」なんて思わなかったのでは・・・と、

ふと疑問に感じました。

暮らしが変わったことによって、
「邪魔だから」「汚れるから」・・・と、

一緒に暮らしていた自然たちがなくなっていくのは
なんだか寂しいものですね。

また人間都合に合わせて「仕方ない」と
どんどん改善していくのも、

ますます自然から離れてしまいそうで、
少しこわい気もします。

社会問題の大きさを感じつつ、
やっぱり、自分たちの暮らし方を見直す必要性を
改めて感じました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子