自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2015/12/09

人の優しさ

那覇マラソンでは、後半から雨も降り、
走っている最中も苦しかったですが、

試練は、走った後にも続きました・・・。

実は、スマホも現金も持たずに走っていたため、

途中ではぐれた幼なじみと
ゴール後に連絡を取り合うことができず、

雨降りの中、ひとり歩いてホテルに向かうことに・・・。

ずぶ濡れになりながら、痛む足は思うように動かず、

行きは15分だった道のりが、
帰りは1時間もかかるほど・・・。

そんな寒々しい姿を見かねてか、帰り道に見知らぬ方が、
タオルを貸してくれたり、
自分が着ていたビニールのカッパを譲って下さったり・・・

また、引きずる足を見ては、

「大丈夫ですか?」
「頑張ったね。」
「足、痛いですよね。」など、

声をかけてくれました。

一緒に「フルマラソン」という同じ経験をした同士だから、
自然と距離感も近づいたのかもしれませんが、

そんなあたたかなおもいやりのおかげで、
体は冷え切ったものの、心はポカポカし、
ホテルにたどり着くことができました。

そして、皆さん見ず知らずの方ですが、
そんな損得なしの関係の中だからこそ、
より一層「人って優しいなぁ」と感動し・・・

やっぱり優しさやおもいやりは、
本来の人間らしさ、自然な姿だと感じるからこそ、
自分自身も大事にしたいと感じました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子