自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2015/07/10

間伐

先日、木材を扱う会社の方とお話をする機会があり、
その中で、間伐についてのお話しになりました。

これまでも、森林における、間伐の必要性については、
様々なところで耳にしたこともあり、
自分自身も分かっているつもりでしたが、

今回、お話しをお聞きして、
大きなところを見ていなかったことに気付きました。

間伐するメリットは、残された木自身が
太く真っ直ぐ育つ・・・ということは勿論、

地面に日光が差し込み、植物や昆虫などが集まって、
生物の多様性が向上することは想像していましたが、

地中の根が強く張り巡らされ、
水源涵養力、土壌保全能力の低い森林となり、
土砂災害などにも強い森林となる・・・ということには、
あまり注目していませんでした。

こんな風に、ただ木が大きく育つ話ではなく、
山の改善や私たちの生活に繋がっている・・・ということは、
大事な気付きでもあり、

人間社会においても、個々の十分な成長というのは、

実は、個々と繋がっているその集合体でもある
組織や社会に対して、

自分の想像を超えた、大きな役割を果たしているような気がしました。

自分が見える世界や、分かる範囲で考えず、
視野を広く持って、成長を楽しんでいけたらと思います。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子